···謝罪


メイソン・・・

自社の雑誌に
沙織と蒼空が載っていた。

沙織は、相変わらず美しく

蒼空は、とても可愛くて
蒼空の顔を親指で触れながら
涙が、ポタポタと落ちていく・・・

沙織のお腹にいる間も
一緒にいることも少なく
胎動さえ感じる事もなかった。

すべて・・自分の・・せいだ・・・

沙織との離婚も
本当は、嫌だったが
母と父に・・・
『すべてあなたの行動のせいでしょ
なら、サオリをこれ以上傷つけるのは
止めなさい。
サオリは、あなたがあの女の子と
幸せになるなら・・・
あなたの思うようにさせて下さい
メイソンを叱らないで
と、言ったのよ。』
と、泣きながら話してくれた。

『あんな良い子をあなたは、
裏切り、傷つけたの。
日本から身内もおばさんしかいない
サオリに寂しく辛い思いを
させたのよ。』と。

本当に・・
なぜなんだ・・
自分で、自分が許せなかった・・

小さな身体で、必死に仕事を
やるアミが可愛かった。

そつなく仕事を
さばいていくサオリとは違う
だが、そんなサオリを
可愛げがないなんて
思っていない・・・

アミに対して
同情、または、小さな妹のような
そんな思いだったと思う
キスがしたいとか
抱きたいとかの感情は
まったくなく。

サオリを想うような
  ・・・・・気持ちではない。


あの後・・・

何度もアミに誘われるが
一度も応えることもなく
俺は、一年、目一杯
働かせてもらってから
会社を退職した。

アンソニーにも沢山のお詫びと
お礼を伝えて。
アンソニーは、退職後の俺を
心配してくれていた

身勝手な事をした俺を・・

少し、ゆっくりしてから
身の振り方を考えます
と、伝えた。

俺は、サオリと住んでいた家を
売却してから
両親とも話して
アメリカを離れた。

その前に、サオリの叔母さんである
絢さんに会って話をした。

サオリをずっと支えてくれた人だ。
きちんと謝罪したかった。
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