過ぎた時間は違っても
覚えてくれていたんだ。確かに何の予定も無い日は庭で遊ぶ二人を描いている。俺自身、描いている時は楽しいけど仕事にはしたく無いんだよな。絵を描く事が好きな訳じゃなくて日常に溢れている光景を描くのが好きなだけだから、仕事にしたら嫌いになってしまいそうで嫌なんだ。それに、食べていけるほど上手くも無い。

「あれは夢とは違うんだ。仕事にしちゃうと短所が見えて嫌いになりそうだしな」

「んー、じゃあ写真を撮られるのは好きじゃないの?よく学校の女子に撮られているみたいだけど」

「無断で撮られるのはちょっと。でも、家族写真とか友達と撮るのは好きだよ?」
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