過ぎた時間は違っても
じゃあ何で来たんだろう。翔琉と武弘さんがいれば大丈夫だったのに。翔琉が誘ったのかも。最近は更に仲良くなったって聞いている。いや、仲良くなったのなら翔琉に教えてもらえば良いのに。
ういににおしえたくない訳じゃない。嫌っている訳でも無い。明穂ちゃんたちの勉強が疎かになってしまいそうで心配なんだ。三人は入試をぎりぎりで通過しているから授業に付いていくのがやっとだと聞いている。
運動が出来る訳でも無いからスポーツ科には移れないし、困っているという事で三人のために放課後の勉強会を始めた。だから、差別するのは良くないと分かっていても三人を優先させたい。三人に教える行為を疎かにしたくないんだ。

「唯織ちゃん、ここはどうすれば良いの?」

「ここはこれだから・・・」

「あっ!分かったっ!この法則だ!」
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