過ぎた時間は違っても
武弘さんはただの先輩だし、羽季と歩幸くんはただの友達。他に気になる人なんて。
・・・あれ?本当に誰もいなかったっけ。昔、家族ではない誰かと一緒に住んでいたような・・・。私・・・、その人の事・・・。

「だって気になるじゃーん!そういう話、全然喋ってくれないんだもーん!」

「うーん・・・、初恋はあったと思うけど今はいないかなー。美幸ちゃんはいないの?」

「えっ!?わっ!私は良いよっ!だっ、だって唯織ちゃんには勝てないもん」

いるんだ、好きな人。勝てないってどういう意味だろう。私なんて良くて友達止まりなんだから自信持てば良いのに。
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