過ぎた時間は違っても
夢ばかり見て、叶えて夢の先に立ったら追っている時には見えなかった欠点と必ずぶつかる日が来る。確かに体を動かす事は好きだけれど、今以上に壁にぶつかってまで続けたいかと訊かれたらそうでもない。仲間と試合をするこの一体感みたいなのが好きなだけで、バスケ自体を好きなのかと訊かれると少し違う気がする。そんな生半可な気持ちの俺がもしプロになれたら、本気で目指している人や本気でバスケを好きな人を侮辱する事になるだろう。

「いっおりー、帰るぞー」

「・・・また明日ね、明穂」

監督との話も部活も終えて図書室に向かうと、思っていた通り唯織と唯織の友達が予習復習をしていた。
副部長が唯織の事を好きかもしれないと考えた時、それもありかもと思えてしまった。俺は唯織とどうなりたいのだろう。
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