恋とさくらんぼ
宮沢は愉快そうに笑い声を立てながら掃除機をかける。

無駄がなく粗もないところがかなり優秀で、桜は歯噛みする。

「なあ、掃除機かけたらなにすればいい?」

「……掃除機はもういい! 私がやる! テレビ移動させて!」

桜は観念した。色々を諦めた。

せっかくの男手だ、どうせなら力仕事をしてもらおう。テレビと棚と箪笥を動かしてもらう。

……駄賃に、ビーフシチューを食べさせてやってもいい。

宮沢は大人しく言う通りに動く。丁寧な手つきでテレビを動かす。

「次はー?」

「……雑巾絞ってくるから、待ってて」

桜はキッチンに駆けた。

リビングに戻る頃には、頬の赤みが引いていますように、と祈りながら。
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