クローゼット番外編~愛する君への贈り物
ほんの僅かの荷物を持って、俺はモルド行きの船に乗りこんだ。
町の誰にも、故郷を離れることは言わなかった。
初めての旅…初めての船…
だけど、楽しみなんてなにもなく、ただ酷い船酔いに悩まされただけだった。
毎日、毎日、見えるのは海ばかりで、その景色は俺をずいぶんと憂鬱な気分にさせた。
誰とも話さない日々は、退屈でたまらなかったが、それでも、話す気にはなれなかった。
およそ一か月が経ち、遠くにモルドの輪郭が見えた時は、何とも言えない複雑な気持ちだった。
初めての土地…
当然ながら、モルドには知り合いはいない。
そして、俺のことを知る人もいない。
そう思うと、この世界に一人ぼっちのような不安を感じたが、不思議なことにそのことが爽快にも思えた。
俺は、誰にも縛られない。
どこに住もうが、何をしようが、俺は自由なんだ。
モルドの港に着いて、俺は、酒場に向かった。
酒なんてほとんど飲んだこともなかったけれど、大人のふりをしたかったのかもしれない。
噂通り、モルドは治安の悪いところだった。
慣れない酒を飲んで酔い潰れた俺は、持ち金を全部盗まれた。
そんな時に、俺に同情してくれたのが、エミリアという酒場の女だった。
エミリアは、金も行く当てもない俺を家に置いてくれた。
それからは、しばらくエミリアのヒモとして暮らした。
町の誰にも、故郷を離れることは言わなかった。
初めての旅…初めての船…
だけど、楽しみなんてなにもなく、ただ酷い船酔いに悩まされただけだった。
毎日、毎日、見えるのは海ばかりで、その景色は俺をずいぶんと憂鬱な気分にさせた。
誰とも話さない日々は、退屈でたまらなかったが、それでも、話す気にはなれなかった。
およそ一か月が経ち、遠くにモルドの輪郭が見えた時は、何とも言えない複雑な気持ちだった。
初めての土地…
当然ながら、モルドには知り合いはいない。
そして、俺のことを知る人もいない。
そう思うと、この世界に一人ぼっちのような不安を感じたが、不思議なことにそのことが爽快にも思えた。
俺は、誰にも縛られない。
どこに住もうが、何をしようが、俺は自由なんだ。
モルドの港に着いて、俺は、酒場に向かった。
酒なんてほとんど飲んだこともなかったけれど、大人のふりをしたかったのかもしれない。
噂通り、モルドは治安の悪いところだった。
慣れない酒を飲んで酔い潰れた俺は、持ち金を全部盗まれた。
そんな時に、俺に同情してくれたのが、エミリアという酒場の女だった。
エミリアは、金も行く当てもない俺を家に置いてくれた。
それからは、しばらくエミリアのヒモとして暮らした。