あなたの愛に包まれて
なぁ、千晃。
今君はどこで何を見てる?
何をして何を感じてる?
君の見る世界は今もちゃんと色づいているか?

あの日、君を失うかもしれないという恐怖に俺の心が震えたんだ。

守りたい人も大切な人もたくさんいるのに、俺はだれ一人だって守れていないことを知っていたんだ。

自分の力のなさに失望しながら君を探して走ったことを俺は今でも鮮明に覚えている。




なぁ、千晃。
俺が本当に力をつけて君を守れるようになったら君を迎えに行く。
その日まで、どうか待っていてほしい・・・。
< 139 / 270 >

この作品をシェア

pagetop