あなたの愛に包まれて
「匡祐さんは?」
「俺は千晃のお父さんとの今後の打ち合わせだ。そのあとは母さんの病院と力の施設に顔出してくる。」
「私も会いたい。お二人に。」
千晃も時間を見つけては匡祐の母や力のもとへ足を運んでいた。

「お父さん、手加減してくれるといいんだけど・・。」
千晃が匡祐に申し訳なさそうな顔をすると匡祐は千晃の頬を優しくなでた。
「千晃のお父さんも協力的だよ。神崎と福山を守るために、共同経営の会社を作る予定なんだ。これで運命共同体だな。」
「匡祐さんのお父さんは?」
「あの人は利益になることであればなんだって受け入れるよ。今回の話は福山にとっても大きなプラスだ。」
匡祐は千晃に優しく微笑みながらそっと千晃の唇に口づけた。
「剣持さんは?元気?」
「うん!」
千晃は満面の笑みで答えた。
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