私立だ、私は。

でも、いざ家に向かうと
憂鬱だ。

勉強をこれまでして
来なかったのだから、
絶対分かるわけない。

ノー勉でテストを受けなさい!
と言われている気分だった。

そんなことを、ウダウダ考えながら
足取りも重く、通常の2倍の時間をかけて
家まで、なんとかたどり着いた。

ゆっくり玄関のドアを開けると
知らないお兄さんが立っていた。

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