私立だ、私は。
“初めまして。満月と書いて
みつきと申します。えっと…紗々ちゃんだよね?
今日から、家庭教師をします。よろしくお願いします。”
お兄さんは、笑顔のまま
自己紹介を始め、終わる最後に会釈をした。
( 背は180cmくらい。顔は小さい。
眼鏡をかけていて、よくわからないけど
顔は整っている感じ。所謂、イケメンだ。
男の人って感じだけど...若い。お兄さんだ。)
“さしゃ~あんた遅かったわね~
寄り道してたんじゃないでしょうね~”
のんきな声で、気だるそうにリビングの奥から
歩いてくるのは、私の母だ。