守る理由。

七つの世界


『…というか…旅?全国行って回るんですか?』



純粋な疑問を口にすれば、彼は何を言っているんだと言いたげな目で見てくる。

今まで極平凡な人間として生きてきたのだ、そんな目で見られても仕方がないと思うのだが。



蒼司「…そうか、其処から説明しなければいけなかったか。」



忘れていた、と言いたげにうんうんと納得しながら頷く。

彼は一人で納得しているが、僕は何にも納得出来ない。

しっかりと説明をしてくれないだろうか、と言うかこの人説明し損ねてるのか…忘れるのはいけないだろう。



蒼司「この世には…いや、この世と言うべきではないか…まあ言い方が分からないからこの世と言うことにしておこう。」



何を言っているんだ。



蒼司「この世には、複数の世界が存在する。」



…今までで一番突拍子もない発言。

いや、今日に入ってからはずっと突拍子もないことしか起こっていないような気もする。

複数の世界…理解不能が度を越してパンク寸前だ。


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