守る理由。
『…どうしてこうなったんだろう。』



応用編(頂点について)まで見て静かにノートを閉じ、そう呟く。

…何故僕は人だと言うのに、人以外と関わり…“種”とやらを探しに行かねばならないのか。

それを考えると、すぐにでも頭がパンクしそうになるし…どうしようもない感情になってしまう。



七つの世界…何も分からないけど、ここより危ないのだけは分かっちゃう…。



僕はあくまで“平凡”な女子高生なのだ。

そういうことに面すると、怖くて仕方なくなるのも当たり前。

ホラー映画などはそこそこ見れる方ではあるが、寧ろ好きだしホラー番組とかも自ら望んで見るが、本物となると話は別だろう。

幻獣、悪魔、天使、妖怪、精霊、妖精、死神、神…。

この世に居ないとされていた者達と関わることになるなんて、思いもしていなかったのだから。



お化けよりマシとか思えませんし…。



あの人はちゃんとは口には出さなかったが、可能性的には幽霊等とも関わることにはなりそうだ。

怖がるのも仕方がないだろう、今までそういったものと関わったことは…うん、そう、ない、はず…なのだ。

何故ここまで曖昧なのか、とかはこの際放っておいて欲しい。

いずれ関わることになる時、彼に説明することになるだろうから。



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