ホームズの子孫は私を口説く
「ホームズさん、離してください!!」

私は離れようとしたけど、ホームズさんは私を捕まえたままだ。

「いい匂い……。シャンプーを変えたのか」

ホームズさんは私の匂いを何度も嗅ぐ。鼻の感触がくすぐったい。ホームズさんからはお酒の匂いがする。酔っているんだ……。

「ホームズさん、あなた酔ってるんですよね。一旦離れーーー」

「嫌だ」

いつものようなクールさはどこにもない。私を捕まえる腕に力を入れ、私のおでこにキスを落とす。

「ちょ、ちょっとホームズさん……」

私は抵抗するけど、男性の力には敵わない。私は恥ずかしさでいっぱいになった。

「和香、どうしたの?困ってる?」

その時、ワインを片手にワトソン先生が私の左隣に座る。ワトソン先生の顔も赤い。

「ホームズばっかりずるい……」

ワトソン先生も私を抱きしめる。そして頰をキスをする。

「ワトソン先生!?」

「和香、大好き〜」

ふにゃふにゃと笑いながらワトソン先生が耳元でささやく。私はますます逃げられなくなってしまった。
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