2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
そう言って柊君は、ベッドに寝転ぶ私の上に再び重なった。


さっきまでの、体の奥の奥まで熱くなる感覚がすぐにまた再燃した。


『私、柊君の奥さんになれるんだよね…幸せ過ぎて怖いよ…』


お願いだから、ずっとこのまま…


私を抱きしめて離さないで…


心からそう思った。


『僕の奥さんは柚葉しかいない。例え、どんなことがあっても、一生君を幸せにするから。嘘じゃないよ。絶対に離さない』


『嬉しい…私、良い奥さんになれるようにいっぱい頑張るね。いろいろ家事も勉強して、柊君に居心地がいいって思ってもらえるような、そんな温かい家庭にするから』


『そんな頑張らなくていいよ。僕は、柚葉が側に居てくれればそれだけで幸せなんだから』


そう言って、優しく私の髪を撫でてくれた。


『柊君…嬉しい』


『僕も』


私は、幸せな気持ちで心がポカポカしたまま、その夜は柊君の部屋に泊まった。
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