2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
進むべき道
私は…今抱えてるプロジェクトが終わったら、会社を辞めることを決めた。


本当は…すぐにでも辞めたかったけど、任された仕事を投げ出すわけにはいかなかったから…


次の日、柊君には辞めることを伝えた。


私達は、お互いに、何も無かったように…仕事に専念した。


昨日のことには…触れないようにして…


柊君も…樹さんも、普段通りに会話してる。


ただ…結婚式のことは、みんなには言わないといけない。


会社の人達も、二次会の準備をしてくれてたから、丁寧に謝らないと…


柊君は、結婚が破談になったこと、どうやってみんなに話すんだろう?


私も…どうやって…言えばいいのか…


そんなことを考えてたら、真奈が話しかけて来た。


『柚葉、今日は付き合ってよ』


『…あ、うん、そうだね』


『良かった。じゃあ仕事終わったらね』


そうだよね…真奈には…


ちゃんと話さなきゃ。


いつも、柊君とのこと、聞いてもらってたんだから…
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