キミの隣で…
周りを見ると、みんなチラチラこっちを見ながら歩いている。
それに気付いたあたし達はもっと真っ赤になっちゃって…。
「あ、あっち行こう」
そそくさとその場を去った。
恥ずかしくて必死に逃げた場所は
普段ほとんど人が通らない階段の踊場。
「は、恥ずかしかった~!」
「お前があんなことするからだろ!?」
「だ、だって…」
あたし自身あんなことすると思わなかったんだもん。
体が勝手にというか…つい?
「…ぷっ」
「な、何よ!?」
突然総悟が笑い出すもんだからドキドキしちゃって。
「たんぽぽ、昔とひとつも変わってね~な」
ニヒッと笑う総悟の笑顔に
ようやくおさまった顔の赤さがまた復活。