あやかし神社へようお参りです。②

　「三門さんからホームルームが終わったら連絡をくださいってメッセージが来ていたんですけれど……」

　「ああ、そうか、わざわざここまで来てもらって悪いな。スマホ、ロッカーだから俺もあいつも気が付かなかった」


　ごめんと片手をあげた健一さんに慌てて首を振る。その時、スタンッ────と矢が的に中る心地よい音が響いた。健一さんの肩越しに様子を窺う。三門さんがゆったりとした動作で後ろに下がってくる途中だった。


　「おい、三門！」


　健一さんが声をかければ、ハッと我に返ったように三門さんが振り向く。


　「あれ、麻ちゃん？」


　目を瞬かせながら歩み寄ってきた。


　「学校終わったから来てくれたんだよ。たく、連絡よこせつったんなら、返信に気が付くところにスマホ置いとけよな」

　「あ、そうか。そう言えばロッカーに放り込んじゃったんだ。ごめんね麻ちゃん」


　慌てて首を振る。