しあわせ食堂の異世界ご飯5
王城で騎士たちが鍛錬をしている風景はしばしば目にするが、子供たちがしているところを見るのは初めてだ。
広いグラウンドを走っている姿は、応援したくなる。
けれど、特に目を留めるものなんてない――ルシオがそう判断しようとしたときに、見つけてしまった。
まさか、こんなところにいるはずがない人物を。
「あれは……リズベットお嬢様じゃないですか」
そう、ライナスが見ていたのは溺愛してやまない自分の娘のリズベットだった。
ルシオはさらに目をこらして、リズベットがなにをしているのか、誰と一緒にいるのかを確認しようとして、んんん?と目を見張る。
「一緒にいるのは……え? 軍服を着ているみたいですが……リベルト陛下に、ローレンツ様じゃないですか!!」
驚きの組み合わせに、ルシオは開いた口がふさがらない。
けれど隣を見るとそれ以上に、ライナスが固まって動かなくなってしまっている。あまりにも衝撃が強すぎて、思考を放棄してしまったようだ。
「いやいやいやいや、ライナス様しっかりしてください!」
覚醒を促すように、ルシオがライナスの肩を掴んで揺らす。今は呆けている場合ではないのだと。
広いグラウンドを走っている姿は、応援したくなる。
けれど、特に目を留めるものなんてない――ルシオがそう判断しようとしたときに、見つけてしまった。
まさか、こんなところにいるはずがない人物を。
「あれは……リズベットお嬢様じゃないですか」
そう、ライナスが見ていたのは溺愛してやまない自分の娘のリズベットだった。
ルシオはさらに目をこらして、リズベットがなにをしているのか、誰と一緒にいるのかを確認しようとして、んんん?と目を見張る。
「一緒にいるのは……え? 軍服を着ているみたいですが……リベルト陛下に、ローレンツ様じゃないですか!!」
驚きの組み合わせに、ルシオは開いた口がふさがらない。
けれど隣を見るとそれ以上に、ライナスが固まって動かなくなってしまっている。あまりにも衝撃が強すぎて、思考を放棄してしまったようだ。
「いやいやいやいや、ライナス様しっかりしてください!」
覚醒を促すように、ルシオがライナスの肩を掴んで揺らす。今は呆けている場合ではないのだと。