欲しがりな幼なじみ


それには触れずに、俺は口を開いた。




「……薬は?」

「ん、さっき……」

「水飲む?」

「い、らない」




何とか起きようとする結佳を止めて、頭を撫でる。



「寝とけよ」

「でも……」

「いいから」



お前が、どう思ってるのか知らないけどさ。

俺は、正直弱ってるお前と2人きりになりたくない。


何とでも、どうにでも、出来るから。



「俺はリビングにいるから。それなら1人ってわけじゃないし、いいだろ」



そう言って立ち上がる。


何かあったら呼んで、と言おうと口を開きかけて、

そして俺は目を見開いた。

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