【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。

「……放課後、俺んとこおいで」


少し長くて今っぽい黒髪がすぐそこでさらりと揺れた。


はっきりとした輪郭を持つ二重の目は優しく細まる。



けど、駆くんは見た目より優しくなんかない。


「”はい”、は?」



甘く掠れる声を出す唇は、責めているのに、きれいに弧を描いていて……。

目が、がんじがらめにされるの。


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