完璧人間サマは私に夢中。

お揃いの浴衣で文化祭をまわった。


みんなに兎羽が俺のものなんだって見せつけることができて、なんとも言えない快感が全身を駆け巡った。



1日中ずっと一緒にいられて、兎羽を独り占めできて心が満たされた。




これが、幸せって言うものなんだって、実感した。



絶対に感じられない感覚を、兎羽が感じさせてくれた。




帰り道は何故かいつもより積極的で大胆になった兎羽を、素直に受け入れた。




きっと、ううん、絶対に兎羽は俺のものになる。



そう、思っていた。






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