COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
「…しい」
『ん?』
「…嬉しい」
その時、彼の腕が伸びてくると、私の腰を強く引き寄せた。
「え、あの…っ」
『少しだけ』
少し掠れた彼の声が、私の耳を静かに通って体中に響く。
彼の少し熱っぽい目が私を捕らえると、優しく唇が触れた。
彼の熱が唇を通して伝わってくると、
まるで草木が風に煽られるようにざわざわと心が騒ぎ始める。
少し長めの優しい口づけに、その焦燥にも似た胸騒ぎは段々と激しくなっていく。