COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―

「…褒め言葉ですよ?」

『わかった』

身を乗り出して彼の顔を再び覗き込もうとするが、彼はまるでそれから逃れるように更に顔を背けた。

「そういうところも好きってことなのに!!」

『お前キャラ変わってる』

「だって有松さんが…」

そう言いかけた時、彼はまるで降参とでも言わんばかりにしかめた顔をこちらに向けた。

『お前、本当に心臓に悪い』

至近距離、そう囁く声にじわっと胸が熱くなる。
彼は困ったように微笑むと、その優しい声で続けた。

『…俺も好きだよ』


彼の手が身を乗り出したままの私の腕に触れると
滑るように背中へ回り、少し控え目に私を抱き締めた。

彼の全身から伝わってくる緊張に、私を抱き締める腕の力に、どんどんお腹の底から湧き上がってくる緊張と恥ずかしさで息が詰まる。

「今度…」

『…ん』

彼の身体に包まれて、身体中に彼の短い返事が響く。

「大満足の節約飯食べさせてください」

『うるさい』

抱き締めた腕がふわりと緩み彼は短く笑うと、再び私を抱き締め直した。
直に感じる彼の温もりに、心臓は今までに経験した事がないほど煩く跳ねる。

これからこんな風に初めての事を目の前にいる、大好きな彼と重ねていく。

それがこんなにも嬉しくて、
幸せで甘くてくすぐったい事を私は初めて知った。


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*CAFE MACCHIATO
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