COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
ゆるくウェーブしたふわふわのロングヘア。
瞳も同様に光に当たると茶色く透き通って見える。
彼女を妖精や天使に例える人が多いが、納得する。
おしとやかで品があり、おおらかな性格のせいもあるだろう。
私も、こんな風に生まれたかった、そう思うことも多い。
でもそれは、私だけではなくて女ならば誰しも思うんだろう。
そんなことを考えながら、PCのマウスを触る。
ふと視線を感じて、目線を上げると理央がこちらを伺っていた。
「理央?どうしたー?」
再びPCに目線を戻しながら聞く。
またタスクでも漏れたか?
『え…っとー。
昭香さん今週末ってお忙しいですか?』
予想外の返事に驚いて理央を見る。