彼はネガティブ妄想チェリーボーイ
「うん、まあいいけど。」

沙和が1mmも表情を変えずに言った。

・・・!?
嘘だろ!?

今「まあいいけど」って言ったか!?

聞き間違いじゃねえよな!?

逆になんで!?
今の面接でなんで通った!?

一体俺の何を見てた!?

あ、そうか、宿題だ。
宿題やってほしさが優ったんだな!?

いいよいいよ、もうなんだってやるよー!
頑張りまーす!俺!

「じゃあ宿題やりまーす!!!」

俺は右手を挙げて、店内に響き渡るようなボリュームで言った。

何故だかさっぱり分からないけど、沙和を俺の彼女にすることができた。
< 8 / 96 >

この作品をシェア

pagetop