一途な執事と甘いティータイム



どうしよう…決まった案って何?



ぽかーんとする私に気がついたのか、大河自らが赤いチョークを手に取って丸をつけた。



「俺たちのクラスはカフェに決定。メニューはこれからつめていくことになると思うけど、メインはパンケーキとタピオカっていうことで」



思わず心の中で「おぉ…」と感心してしまった。



すごく綺麗にまとまっている。



お化け屋敷という案は一番人気なようでやめることになったけれど、他にあがっていた案をいいとこ取りしてまとめた感じ。



すんなり決まったクラスの学校祭の出し物。



思った以上に時間があまったため、本来であれば次回以降の時間に話し合うはずだった役割決めまで済ませることができた。



「話し合いお疲れ様!今日の放課後、早速学校祭委員会があるから桜宮と大河、よろしくな」



ほっとしたのもつかの間、面倒くさい仕事が残っていた。



有嶋にも今日は遅くなると連絡を入れておかないと……



私はホームルームが終わってすぐに有嶋にメッセージを送った。


< 137 / 267 >

この作品をシェア

pagetop