一途な執事と甘いティータイム



確認を終えて、有嶋が部屋のドアを開けてくれる。



「どーも」



部屋を出るといろんな音が混ざって、騒がしさが戻ってくる。



「今日はすごくお嬢様が楽しそうにしてて、私も嬉しかったですよ」



「……っ」



な、なに、今の笑顔。



部屋を出る直前に騒がしくてもちゃんと言葉が聞こえるよう耳打ちされた。



なんなのよ。



今日はちょこちょこ有嶋らしくない台詞なんか吐いちゃって。



なんで、ドキドキしちゃってるのよ、私。



「何してるんですか、置いていきますよ?」



「あーもう、今行くから!」



らしくない有嶋も、らしくない自分もすごく嫌だ。



ばかばかばか。



最近本当におかしいよ。



早くこのモヤモヤが消えればいいのに。



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