死者の怒り〜最期のメッセージ〜
「お久しぶりです……。突然すみません」

「いいのよ。中に入って」

女性はニコリと微笑み、藍を家の中へ連れて行く。モダンなおしゃれな家具が並んだ部屋。リビングには男性の写真が飾られていた。日焼けした肌にくせっ毛の髪の男性。

「久しぶりね、お兄ちゃん」

藍は切ない笑顔を写真に見せ、目から一粒の涙をこぼした。







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