【夫婦恋愛】友泉(ゆうみ)とたっくん~かあさんに恋をしたら

その8

そして、半年後…

かあさんとぼくは、アパートを出たあとぼくの実家で暮らしていた。

かあさんとぼくは、共稼ぎをしてためたお金で土地を買って、家を建てることを目標に日々の暮らしを過ごしていた。

朝の出勤前の時であった。

玄関にて、ダークブラックのスーツ姿のぼくは、ソワソワした様子でかあさんを待っていた。

「友泉(ゆうみ)さん、早くしなさい。たみおが待っているわよ。」

母は、せわしい声で奥の部屋にいるかあさんを呼んでいた。

奥の部屋から出てきたかあさんは、ブラウスをどっちにしようか迷っていた。

「かあさん。」

かあさんは、グレーのタンクトップとネイビーのレギンスを着ていた。

「ねえたっくん、どっちがいいかしら?グレーのタンクトップの上に着るブラウス、白と黄色のどっちが似合うかしら。」
「そうだね。」

ぼくは、黄色のブラウスを選んだ。

かあさんは、黄色のブラウスをタンクトップの上からはおった。

そして…

「お待たせ。」
「友泉さん…たみおは友泉さんが来る時をずっと待っていたのよ。」
「ごめんねたっくん…それじゃあ、友泉と一緒におててをつないで行こうね。」

その後、かあさんとぼくは手をつないで家から出発した。

かあさんとぼくの愛情物語は、ここから始まった。

【おしまい】
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