【放浪恋愛】まりなの日記

【どうしたらいいのか分からない…】

6月13日・くもり

アタシがノッツェでスタッフさんともめてしまった一件を聞いた友人は、すごく心配になっていたので、ダンナさんとダンナの両親ときょうだいで話し合いをしていました。

どのようにすれば、アタシが幸せな結婚ができるのかを話し合っていた時に、アタシが居間の付近にいたので、話し合いに加わりました。

友人は、思案顔になっているダンナの両親ときょうだいたちに『あんまり難しく考えない方がいいと思うわ。』と言うたけど、ダンナの父親は、腕組みしながら『難しい問題なのだよぉ…』と言うてイヤそうな顔をしてはった…

ダンナの母親は『37歳で未婚のまりなちゃんに身丈に合う男性がいるのかどうかとなると…』と言うて口ごもってはった…

友人のダンナさんときょうだいたちは『あんまり世間体ばかり気にしていたら…』と言うて、アタシの結婚問題に真剣に向き合ってほしいと両親に言うた…

けど、ダンナの父親は『世間さまのことが気になるのだよ…20代や30代になりたての頃ならいいけれども、まりなさんの年齢だと考えたくもなるのだよぉ、…』と言うてハンロンしたけん、ああでもないこうでもないと言い合いになってもうた…

アタシは、改めて友人と友人のダンナと家族に結婚したいことを伝えた…

ダンナのきょうだいは『それだったら、お金をかけずに出会いのきっかけを作る方法があるよ。』と言うて、地域の青年会が主催する習い事をしてみればどうかなと提案を出してきたけどが、大川郡の勤労青少年ホームで起こしたもめ事のことがあったけん断ったった…

結局、話し合いは平行線に終わってもうたので、アタシは再び部屋にとじ込もってしもた…

せやけど、10分後に『アタシ、自分の力で結婚相手を探すから…』と友人のダンナの両親に言うて外に出てゆきました。

アタシは、近所に仲人さんを引き受けて下さるご夫婦がいると聞いてはったので、ご夫婦の家へ行って、お見合いのお世話をしてくださいとお願いをした…

しかし、ご夫婦はアタシの顔を見るなり家にとじ込もってしもたねん…

他の仲人さんのところにもお願いに行ったけど、全部断られてもうた…

この時『アタシ、なに考えてこななことしよったんかなァ…』とおもて気力をなくしてもうた…

その頃、友人の家ではキンリンの教会で挙式を挙げているカップルさんのご親族がものすごい血相でおらびに来ていました。

聞くところによると、挙式の最中にアタシが待ったをかけて新郎さんを奪い取って逃げようとしていた…

その時に新婦さんの親族に止められたけん、そのことに腹を立ててもめ事を起こしたった…

せやけん、新婦のご親族が『このオトシマエをどうつけるのだ!!』と激怒してはった…

ソートーブチ切れていたアタシは、裏口から家に入ったあと、家出をするための荷造りを始めていた…

荷造りを終えたアタシは、キャリーバッグひとつを持って家出する前に、表玄関にいる友人のダンナとダンナの家族をどついたったあと、家を飛び出してもうた…

アタシは、JR伊予和気駅前のバス停から松山市駅行きのいよてつ郊外バスに乗って再び旅に出た…

アタシは…

小さい時からの放浪癖(ほうろうへき)がなおらへんやさぐれ女なのよ…

結婚したいと思っていたはったけど…

もう、イヤになったけん…

やめよわい…

(この日記の翌日、まりなは再び水商売の世界に出戻ってしまいました。)
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