【放浪恋愛】まりなの日記

【よく考えてみたら、アタシは結婚に向かない女だった…】

6月10日・雨

アタシは、あいつとお見合いして再婚したけど、気持ちがイヤイヤになってはるから離婚することを考えるようになっていました。

夫婦の間にできたほころびは、やがて最大規模の破局へとつながろうとしていた…

アタシもあいつも、気に入らないことがあれば八つ当たりをしてうさばらしをする性格なので、キンリンの住民からクレームが山のように来ていました。

アタシの気持ちは『こんなはずではなかったわ…あいつと再婚をするくらいだったら死んだ方がよかった…』と思っていたので、手遅れになる前に離婚しようと想っていました。

あいつは、30歳までに結婚することを希望していた…

そないに思ってはる時に、あいつの周囲の人々が『待った方がいいのではないかなぁ…』と言うて『お嫁さんは時期が来れば神さまが選んでくれるよ。』と諭していた…

義母もあいつが結婚をしたいと言うことを聞いて『相手がいないのに、どうやって結婚をするのよ?』とあつかましい口調で言うてはった…

その割に、義母はあいつのイトコやハトコのプロポーズや結婚が決まった知らせには『おばちゃんが心尽くしのお祝いを送ってあげるから。』と言うて、たーんとおカネをばらまいていた…

義母は、あいつのイトコやハトコの挙式披露宴に新居にブライダルファニチャーにブライダル家電に大量にカネをつぎ込んでばかりいた…

義母がそんなことばかりを繰り返しよったけん、今ごろになって『新築の家が建たない…土地が買えない…』などとぼざいている…

そのまた上に、あいつのイトコやハトコはクソッタレだから義母のお世話になったお礼のあいさつにきやへん…

もう、聞いただけでもアタシは『あいつのイトコやハトコたちは、人にイソンすることしか考えてへんドアホだから、世間のジョーシキとか世知辛さをゼンゼン知らんのよ!!あいつのイトコやハトコの親が虫ケラ以下のクソッタレだからあななふうになったんよ…あいつのイトコやハトコの大学のセンコウが虫ケラ以下なら、高校のセンコウも虫ケラ以下…中学のセンコウが虫ケラ以下なら、小学校のセンコウも虫ケラでなのよ!!あいつのイトコやハトコの友人知人たちもどこのどこまでクソッタレなんだか…』と怒っていた…

あいつもまた、アタシと同じ考えであった。

義母がイトコやハトコばかりにどうして過剰に愛情を注ぐのかとあいつは怒っていた…

義母はあいつのイトコやハトコは片親で育ったから幸せになってほしいと思ってしたことだと言うだけであった。

…と言うことは、義母はあいつのイトコやハトコたちには『おばあちゃんの気持ちだからお礼はいいよ。』と言うことで、人のカネをアテにすることを容認していると言うことになるのよ…

義母がこれ以上あいつのイトコやハトコを甘やかし続けていれば、近いうちに取り返しのつかない非常事態が来たとき、対処しきれなくなってしまう…

そういうわけで、アタシはあいつの義母に加えて、あいつのイトコとハトコ、イトコとハトコの妻子、イトコとハトコの片親をのろい殺すことを視野に入れて、義母と義母の親類の家に対してのうらみを強めていた…
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