【放浪恋愛】まりなの日記

【3度目のサイコン】

2月1日・くもり

アタシは、行方不明になっているカレが残した多額の借金と湯田温泉の旅館でおしゃくの相手のお客様の金品がなくなったことを疑われていたので、すごく苦しい立場に置かれていました。

この日の午後、Cさんから電話があって『景気づけに昼ごはんでも食べに行きませんか?』と言われたので、アタシはJR由宇駅の前にある商店街へ行きました。

Cさんとは、商店街の中にあるカフェテリアで会いました。

Cさんはアタシに、行方不明になっているカレが残した多額の借金については、他のホストが複数の男たちとグルになってアタシを保証人にしたことが明らかになったけん、その分の借金については帳消しなった…

せやけど、アタシは信用機関のブラックリストに載ってしまったけん、ローンの申し込みをすることがでけんなっていた…

それと、湯田温泉の旅館の事件でお客様の金品の弁済をせなアカンけん、ムザイホウメンと言うわけにはゆかなんだ…

総額は7~8億円であった…

そんな大金を支払う経済力なんかアタシにはないけん、Cさんが助け船を出してくださったけん、アタシは3度目のお見合いをした…と言うわけ…

ところ変わって、商店街の中にあるおすしやさんにて…

Cさんはアタシに、お見合い相手の男性を紹介した…

「紹介するわ…則文(のりふみ)さんよ。則文さん、こちらは曽野まりなさん…」

お相手の紹介を終えた後、家族みんなでお昼ごはんを食べることにした…

則文の家族は、小さな会社を経営している父親と長兄さんと地元の家電量販店勤務の次兄さんと同じ職場の営業部長の兄嫁さんとフリーアルバイターの則文の5人家族であった…

食事をしてはる時に、則文の父親はトロを食べながらアタシにこう言うた…

「まりなさん、わしらと一緒に暮らしませんか?」
「えっ?」

きちんとした返事をせずに、則文の父親の方からアタシに結婚を打診していたので、アタシは戸惑っていた…

次兄さんも『則文にも、嫁さんは必要なのだよぉ…一緒に暮らそうよぉ…』というていた…

次兄の嫁さんも『仲良くしようね。』と優しくアタシに言うた…

Cさんも『まりなさんが結婚生活を二度失敗していることは、(則文の父親)さんも理解しているわよ…家族のみなさまはみーんなやさしい人たちだから、今度は大丈夫よ。』とやさしく言うて、アタシに則文と再婚をすることをすすめていた…

アタシは、則文の家族の優しさに甘えて、つい『お願いします。』と言うたけん、0日で縁談がまとまったのと同時に三度目のサイコンをしました。

(まりなは、則文とサイコンはしたが、入籍については則文の次兄さん夫婦が『家の雰囲気になじむことができたらでいいから…』と言うことで入籍は見送りました)
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