【放浪恋愛】まりなの日記
エピローグ・まりなのユイゴン
2021年(令和3年)12月24日・雪

この時アタシは、末期の乳ガンで心身ともに病魔にむしばまれていた…

今治での最後の3ヶ月を過ごしたあと、アタシはひとりで四国カルストに来ていた…

アタシの人生は、ここで終わるのね…

アタシが44の時に、ファッションモデルのオーディションに受かったと書いたけど、出番はまったくなかった…

結局は、お茶くみとモデルの女のコたちのパシりばかりであったけん、たった3日で事務所をやめてしもたねん…

モデル事務所をやめたアタシは、その後、彦根~米原~大垣~岐阜~名古屋と再び各地を転々として暮らしていた…

そうした無理やストレスが積み重なった結果、アタシは医師から末期の乳ガンと診断された…

しかし、治療を拒否して余命3ヶ月を生きて行くことを選んだアタシは、最後の最後までどうにか生きて行くことができた…

ああ…

寒いよ…

凍えるよ…

これで…

アタシの人生も、終わってしまうのね…

【完】
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