無邪気な彼女の恋模様
なのに、今日は本気でお弁当を忘れた。
作ったのに何をボケボケしていたのか、たぶんキッチンにそのまま置いてきてしまった。
仕方ない、お昼は外に食べに行こう。
だけど水戸さんに見つかると厄介だ。
ていうか、水戸さんなんてどうでもいい。
久しぶりに波多野さんとランチに行きたい!
私は波多野さんとランチするんだ!

自席で斜め前に座る波多野さんに念を送っていたら、ふと顔を上げて私の方を見てくれる。

「百瀬、顔怖い。」

「波多野さん、今日ランチ付き合ってください。」

「お、おう。」

私の剣幕に、波多野さんは訝しげな顔をしつつも頷いた。
顔怖いがなんだ。
そんなことよりも水戸さんを回避して波多野さんとランチに行くんだー!

私は仕事そっちのけで波多野さんとランチに行くことに情熱を燃やした。
本当に本当に久しぶりなんだもん。
ただでさえ波多野さんとランチに行くことを遠慮しているのに、それ以上に我慢させられるなんて。

早くお昼にならないかなぁ。
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