無邪気な彼女の恋模様
私、何かやらかした?

面談室に一人で呼ばれるなんて、悪いことしか考えられない。
ああ、でも何をやらかしたかまったく身に覚えがなさすぎて、今から何を言われるのか緊張して心臓が必要以上にドクンドクンしてきた。

三浦さんの綺麗な唇が動く。

「百瀬さん。」

「は、はいっ。」

名前を呼ばれて私は背筋をピンと伸ばした。

「あまりいい話ではないんだけど…。」

ほらー!ほらー!悪い話だよ、これ。
何かやらかしたよ、私。

緊張のあまり変な汗が出てくる。

「実は応援を頼まれて、うちのチームからも一人出してほしいと言われたの。百瀬さん、今仕事量ってどんな感じかしら?パンクしそうなら無理だと断るけど。」

三浦さんの言葉に、私はポカンと間抜けに口を開けた。

「は?応援?」

何のこっちゃい。
怒られる覚悟はできていたけど、応援の覚悟はできていなくて、私はしばらく思考がついていかなかった。

「…それでね、専属は無理ですって断ったんだけど、午前中だけでも応援できない?百瀬さん。百瀬さん?」

「えっ?あっ、はいっ。すみません。」

悪いことばかり考えていたので拍子抜けしてしまってぼんやりと三浦さんの話を聞いてしまい、三浦さんは怪訝な表情で私を見ている。

申し訳ないです。。。
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