俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
「ん? 俺のかわいい秘書はなにをバカなことを言ってるのかな?」

「えっ?」

 バ、バカなこと? 私そんなことを言ったつもりはないんだけど……。

 呼び出したエレベーターが着き、副社長は私の手を引いて乗り込んだ。

「え、副社長?」

 最上階ボタンを押すと、上昇していくエレベーター。その中でジリジリと奥に追いやられ、彼は意地悪な顔で見つめてくる。

「やっとすべて片づいたんだ。今夜はこのままこのホテルに泊まって、一晩中瑠璃ちゃんを抱き潰すよ」

「……えっ!?」

 大きな声で反応してしまうと、そっと私の頬にキスを落とした。

「散々焦らしプレイされてもう限界だから、今夜は覚悟してね。……瑠璃ちゃんのこと、とことん甘やかすから」

「……っ」

 宣言通り彼は、可愛げのない私をとことん甘やかした。一晩中、蕩けるほどに――。

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