俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
副社長に振り回される日々
「はい、それで会食は一時間を予定しており、お料理をお出しいただくタイミングもお願いしたく……。はい、ありがとうございます。ではよろしくお願いいたします」
電話を切り、スケジュール帳に一週間後の会食場所と時間を記していく。
手帳を閉じて次の仕事に取りかかろうとしたものの、手帳に挟みっぱなしになっていた名刺の存在を思い出した。
手に取り見ると、【シャインホテルズ 日本本社 副社長 東雲俊輔】と書かれている。
いまだに信じられない。彼が東雲社長のご子息だなんて。
名刺を手にしたまま頬杖をついて見つめてしまう。
しかも兄弟ってことは、圭太君も東雲社長のご子息ということになる。……びっくりするような偶然に、帰国して一週間が過ぎようとしているが、いまだ驚きを隠せずにいる。
圭太君から連絡をくれると言っていたし、私からは連絡しないようにしているけれど、新しい学校でうまくっているだろうか。
それは副社長に聞けばすぐわかることだけど、今が一番忙しい時になかなか聞けずにいた。
就任したばかりの副社長にとって、まずは日本での人脈作りが大切。
重要な取引先から誘いがあれば、できる限り受けるようにしている。それというのも、会食や接待などに関してはすべて副社長から一任されているからだ。
電話を切り、スケジュール帳に一週間後の会食場所と時間を記していく。
手帳を閉じて次の仕事に取りかかろうとしたものの、手帳に挟みっぱなしになっていた名刺の存在を思い出した。
手に取り見ると、【シャインホテルズ 日本本社 副社長 東雲俊輔】と書かれている。
いまだに信じられない。彼が東雲社長のご子息だなんて。
名刺を手にしたまま頬杖をついて見つめてしまう。
しかも兄弟ってことは、圭太君も東雲社長のご子息ということになる。……びっくりするような偶然に、帰国して一週間が過ぎようとしているが、いまだ驚きを隠せずにいる。
圭太君から連絡をくれると言っていたし、私からは連絡しないようにしているけれど、新しい学校でうまくっているだろうか。
それは副社長に聞けばすぐわかることだけど、今が一番忙しい時になかなか聞けずにいた。
就任したばかりの副社長にとって、まずは日本での人脈作りが大切。
重要な取引先から誘いがあれば、できる限り受けるようにしている。それというのも、会食や接待などに関してはすべて副社長から一任されているからだ。