大きな子供
朝礼の度に、何度も見てきた。
生徒会長の竜童 尚 (リュウドウ ナオ)は、誰が見てもイケメンで好青年。成績優秀で、野球部でもスタメンだという。文武両道の彼には欠点がないと聞いていた。
自分とは関係のない、縁のない人だと思っていた。
思っていたのに。
「かっこいい…」
「え?」
追いついてきた健が声を漏らす。
「帰ろう、健。」
「おう。」
首を傾げつつも健は私の隣に並んで歩き出す。
胸に少しの温もりを残したまま、私も歩き出した。