大きな子供
ふと気づくと薄暗がりの空になっていた。眠っていたわけではない。ただ孤独に包まれて気づけばこの時間なのだ。
皆が寝静まり、誰もいないリビングに降り立ってコーヒーを入れて一息つく。
…。
このコーヒーカップを壁に投げつければどれだけスカッとするだろう。まだ誰も起きていないこの時間に大声で叫べばどれだけ痛快だろう。
でも、できないのだ。
健に八つ当たりはできても、自分で戦うことはできないのだ。
わたしは、よわい。