恋×チョコレート
「んんッ!ハアッ……」

何度もキスをされ、菜月はやっと唇を離される。荒い息を繰り返す菜月を、ノエルは優しい目で見つめていた。

「菜月はさ、恥ずかしがり屋なことに悩んでるんでしょ?なんとなくわかるよ」

「わかってたの……」

ノエルに気持ちを全て見透かされているような気がして、菜月はいつも以上に恥ずかしくなった。また目をそらしてしまう。

「菜月、僕からのプレゼント受け取ってくれる?」

ノエルはそう言い、菜月の手を取る。そしてその腕にチャームのついたブレスレットがつけられた。

「ブレスレットなら、腕につけているからいつでも目につくでしょ?僕のことをいつも考えていてほしいから……」

ノエルはそう言い、さっきとは違い優しいキスをする。菜月も目を閉じた。

「甘えられなくても、僕は全然気にしないよ。だって真っ赤な顔する菜月がとっても可愛いから!」

Ik ben verliefd op je(僕は君に夢中だから)という言葉とともに、菜月はノエルに抱きしめられた。
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