女40歳、お嫁にもらってもらいます!
17
「おはよう、晃太朗。本当に仕事に行くの?」

私は満足そうに眠っている晃太朗を揺り起こす。

いいなあ、若いといつまでも眠っていられるんだろうな。

私なんか、決まった時間に自然に目が覚めてしまうのに。

「ご飯を食べるなら、そろそろ起きないと…、キャッ!」

私は晃太朗に腕を掴まれた。

そしてそのまま布団に押し倒される。

私を組み伏せて、ニヤリと見下ろす晃太朗の憎らしい表情。

年齢はかなり上でも、力は若い男性にはとても適わない。

「おはようございます。」

寝ぼけているのか、会社でする馬鹿丁寧な挨拶だ。

そしてそのまま私に口づけをする。

長い…。

私はさすがにじたばたし始めた。

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