女40歳、お嫁にもらってもらいます!
どれだけ時が止まったんだろう…。

「係長は俺がどんな気持ちでそばに居るのか…、分かってない。」

背の高い主任の胸に、ぐっと抑えつけられる私の頭。

主任の心臓の鼓動が大きく伝わってくる。

私は何も考えられないし、何も出来ない。

「もうそんな事を聞かないで下さい。」

主任は私から離れると、くるりと私に背を向けた。

「これが俺の気持ちです。」

そしてもう一度私の方を見た。

「そろそろ出ましょう。みんなが出来上がってしまう前に。」

その表情はもういつもの穏やかな主任のものだった。

ただ少し顔が赤かった事を除いては。






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