女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「40歳の女だもの。大丈夫よ。」

主任の表情がパッと変わった。

「後悔はしないですね?」

「…約束する。」

ああ、私はどうしてこの人の事を好きにならなかったのだろう。

そして…、主任はどうしてこんなに良い人なんだろう。

「もう、俺のモノになってしまえばいいのに。」

そう耳元で囁いた主任のセリフに、どうしても戸惑いが生じてしまう。

私の開きかけた口をそっと主任の人差し指が触れた。

「否定的な言葉は今は聞きたくない。」

妙に色気のある笑いを湛えた主任。

そして少し震えた主任の右手は、私の左頬をそっと撫でた。

「もう俺の気持ちは戻れないですよ。」

私がゆっくりうなずくのを確認してから、主任はゆっくりと動き出した。





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