ポルターガイスト~封じられた扉~
教室
ふと目が覚めた時、見慣れた景色の中にいた。


それは1年A組の教室内で普段となんら変わらない生活風景が流れていた


あたしは自分の机に突っ伏すようにして座っていたようで、顔をあげると首が痛んだ。


着替えた記憶もないのに、制服を着ている。


「あ、純奈やっと起きたぁ? 昼休み中ずっと寝てるんだもん」


クラスメートの女子が笑い声をあげながら声をかけてくる。


「え……?」


あたしは目を丸くして女子生徒を見つめた。


「どうしたの、驚いた顔して」


「あたし、ずっと教室にいた?」


「当たり前じゃん。ちゃんと勉強してたよ?」


そう言われ、あたしはすぐに机の中を確認した。


確かに、今日の授業で使われる教科書やノートが入っている。


午前中に授業があった数学のノートを開いてみると、勉強した覚えのない数式が書かれている。


「これ、あたしが書いたの……?」


ノートに書かれている文字はどう見ても自分のものだった。


だけど、当然これを書いた記憶はない。


あたしは目覚めた時から今までずっと、亜香里ちゃんの部屋にいたのだから!

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