ポルターガイスト~封じられた扉~
「3人とも、調べものをしに行かないか」


広貴が真剣な表情でそう言って来た。


「亜香里ちゃんについて?」


「もちろん」


あたしの質問に広貴は頷く。


「でも、もう昼休憩が終るよ?」


教室の時計を確認するとあと10分ほどで授業開始だ。


今からパソコンを借りて調べている暇はない。


「早退するに決まってるだろ」


そう言ったのは元浩だった。


「このままじゃ、また怪我人が出る」


元浩の言葉に紀人は俯いた。


「そうだよね……」


このままボーっとしているよりも、なにかしていた方がマシだ。


「あたしは一緒に行く。2人はどうする?」


あたしがそう聞くと、杏美と愛奈も大きく頷いたのだった。
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