また明日。
中身の沢山詰まった、重そうなクリアケースを胸に抱えて、小さな樹はちょこちょこ歩いて帰って行った。
また明日って・・・明日もあるのか。
何気無く口から出た言葉なんだろうけど、
なぜか嬉しくなった。
振り返ると、渡り廊下から同じバスケ部2年の山田と1年の水沢が顔を出してきた。
2人して顔が緩んでいる。
つまり、ニヤニヤしてるってことだけど。
・・・のぞいてやがったのか。
その帰り道、いろいろからかってきた気がするけど、シカトしてたから全く覚えて無い。
これが樹と初めて交した会話だった。