絶対離さないから。
「……ねちゃ……?あま……ちゃ…?あまねちゃん?」


「へ?う、わぁっ!」


わたしはびっくりして後ろにぐらっとしてしまった。


倒れまいとふんばるけど、思いのほかうまくいかず。


たおれる……!と思った、次の瞬間どこか、暖かいところにぽすっと入り込んだ。


そこは人の腕の中だった。


ギュッとつぶっていた目をゆっくりと開いた。


「あ…………れ……?」


「おい、もうどけよ」


出会いは突然でした。
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