絶対離さないから。
授業が終わると、わたしはももえちゃんのもとにかけよった。


「ももえちゃん、行こ?」


「おけ~!どこいくの?」


「うぅ~ん……あ、そうだ、駅前に新しいケーキショップができたんだって。そこ……どうかな?」


「ん!良い!さ、いこ!」


ももえちゃんに鞄を持っていないほうのうでを引っ張られ、二人で走り出す。


「ももえちゃん、待って!はやいいぃぃ!」


「でもこっちのほうがたのしーでしょ?」
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