電脳妄想劇
この世の中がクソだから、僕は全てをゲームに捧げた。
ゲームの中では、みんな平等で社会的なシステムも無くてヒーローになれる。

現実の社会なんてたかが知れている。
この現実で戦った所で僕は何者にもなれない。
働いて「ありがとうございました」と言うだけのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)みたいに生きるだけだ。

貰った称号も無ければ。賞賛される事も無い。
なんとも味気の無い生活の中で、日々淡々と生きる。
そう言い続けて気がつけばレベル25(歳)になった。このまま意味の無い生活を続けていくのだろうか。

最近の僕のお気に入りのゲームはティアーズと言うゲームだ。
このゲームはセールス1日目で300万のダウンロードを達成し、サービス開始から6ヶ月で2000万人が遊んでいると言われている。ロールプレイングゲームでは類い稀なダウンロード数を叩き出している。

声優と美麗なグラフィック、王道なストーリーだけアクションも最高に楽しい。
やり込み要素も多いし、なんと言ってもキャラクターが可愛いのも魅力的だ。
こんなゲームに没頭できるからこの世界もまだ意味があると思える。

だけど。この日、僕は大きな過ちを選択したかも知れない。
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